保安管理技術

【二種販向け】LPガス保安用安全機器

ガス漏れ警報器は事故防止に有効な手段です。
地下室やアパート、病院、学校などは警報器の設置が義務付けられており、安全を守ってくれています。
本記事では警報器の種類や反応する基準、設置のルールなどを紹介します。

丸覚えキーワード

  • 警報器の設置が義務付けられた施設・建物
  • 警報器の種類
  • 警報器の特徴
  • 警報器の設置ルール
  • ガス漏れ防止の遮断装置

キーワードの解説

警報器の普及率は高くなっています。

安全に安定的に供給するのが役目であるため、警報器に関しても詳しくなっておきましょう。

 

警報器の設置が義務付けられた施設・建物

集合住宅などにお住いの方は、リースでつけている方も多いかと思いますが、義務づけられている施設もあります。

 

地下室

LPガスは空気より重たいので、地下室が義務付けられているのは頷けるかもしれませんが、個人住宅の地下室は含まれておりません。

特定地下室などおよび特定地下街などに設置されているガス燃焼器には集中監視型の警報器を設置しなければなりません。

 

一体型、その他の警報器の設置が義務付けられている施設・建物

特定地下室および特定地下街などには集中監視型の警報器の設置が義務付けられていると書きましたが、以下の施設にはその縛りはありません。

 

規則第86条で定められています。

  1. 劇場、映画館、演芸場、公会堂その他これらに類する施設
  2. キャバレー、ナイトクラブ、遊技場その他これらに類する施設
  3. 貸席および料理飲食店
  4. 百貨店およびマーケット
  5. 旅館、ホテル、寄宿舎および共同住宅
  6. 病院、診療所および助産所
  7. 小学校、中学校、高等学校、高等専門学校、大学、盲学校、ろう学校、養護学校、幼稚園および各種学校
  8. 図書館、博物館および美術館
  9. 公衆浴場
  10. 駅および船舶または航空機の発着場(旅客の乗降または待合の用に供する建築物に限る。)
  11. 神社、寺院、協会その他これらに類する施設
  12. 床面積の合計が1,000㎡いじょうある事務所(全各号に掲げる者に該当するものを除く)

人が集まる場所には設置しましょうね。

という認識でいいんですが、あいまいにするとダメなんでしょうね。

法律って分かりにくいよね。

 

警報器について「一体型」「集中監視型」といった言葉が出てきましたがこれは警報器の種類です。

 

警報器の種類

結構そのまんまですが、警報器の種類には

  • 一体型(検知・警報機能が一緒のケース内)
  • 分離型(検知と警報機能がコードで接続)
  • 外部警報型(検知・警報は一緒のケース内、外に向けての警報ブザーがある)
  • 集中監視型(検知、受信、中継部や受信部があるもの、一酸化炭素も同時に関しできる複合型もある)

といった4種類があります。

 

一体型・分離型は家庭向け、外部警報や集中監視型は施設向けに使われていることが多い。

ガス漏れ警報器を設置しなくても良い燃焼器としては屋外に設置しているものや末端ガス栓と接続されており、

  1. 燃焼器に立ち消え安全装置が組み込まれているもの
  2. 常時設置されていないもの
  3. 浴室内に設置されているもの

といった3種類がある。

 

なお、警報器本体には「交換期限表示ラベル」に交換期限の年が記載されています。

交換期限の年を経過した場合は、交換した方がいいですよ。

目安は10年です。

 

警報器の特徴

警報器はLPガスの爆発下限濃度の1/100以上1/4以下で警報が鳴るように設計されています。

この濃度を警報濃度といい、濃度の基準はガスの爆発下限界を元に設定されたものです。

検定の際はイソブタンガスで0.05%以上0.3%以下(常温上湿、電源電圧100V)を合格としています。

 

爆発下限界について

単位はパーセント、爆発下限の数値%が空気中に混ざると爆発する可能性が出てきます。

 

より詳しい説明は別記事をご確認下さい。

【二種販向け】LPガスの燃焼特性・燃焼計算

 

不完全燃焼器(CO警報機)との複合型もある。

LPガスとCO検知は設置する位置が異なるため、両者はコードで接続されている。

CO濃度は50ppm~250ppm以下で反応する。

 

ガス漏れ警報器の設置ルール

「警報器はどこにありますか?」と尋ねると、都市ガス物件にお住まいの方は天井付近に設置されているイメージかと思います。

LPガスは空気よりも重たいので、
床面から30cm以内にで通気が悪い場所(ガスが溜まりそうな場所)に設置しないとガス漏れに反応できません。

段差がある場所などが引っ掛けで出てきますので基準を覚えておきましょう。

 

LPガス向けガス漏れ警報器の設置ルールは下記になります。

  1. 燃焼器から水平距離で4m以内、「床から」検知部の上端が30cm以内
  2. 排気が直接当たる場所や周辺温度が-10℃以下、40℃以上はNG
  3. 警報器の周りに物を置く(LPガスを検知できなくなる)のもNG
  4. 戸外ブザーは第三者に警報できる場所で、雨水が直接かからない位置に設置する

炊飯器の近所で吹き出しが当たるとか、

買い物袋が沢山あって警報器を覆ってしまうとか、

シンクの近所で水滴がよくかかるとかがない・・・

 

警報器がガス漏れを検知できるように、温度・湿度の変化が少なく通気が悪い条件であればOKです。

 

また、COは空気より軽いので警報器の設置場所は「天井」から30cm以内となります。

 

NG項目についてはLPガスとほとんど変わりません。

天井から30cm以内と天地が逆転するので、換気扇の近所がNGとか、警報器のルールに加えて耐湿防衛機能がないものは浴室もNGという点を覚えておけばOKです。

 

警報器の設置をする機会もあるかと思います。

安全を守るためにも適切な場所を覚えておきましょう。

 

ガス漏れ防止の遮断装置

警報が鳴るということはガス漏れがあるということ。

ガス漏れを事故に繋げないようにするために、ガスの供給を遮断して安全を守る装置が組み込まれています。

遮断場所は配管経路に設置する遮断弁、マイコンメーター、ガス漏れ警報遮断装置があります。

 

ガス漏れ警報遮断装置

ガス漏れ検知後、25~60秒警報が鳴って、ガスの供給を停止させる。

即時ではない。

警報が鳴り止んでも、遮断弁は自動で開かない。

ガス漏れがなくなったことを確かめてから手動で開く必要がある。

 

対震自動ガス遮断器

復帰安全機構付き耐震自動ガス遮断器。

下流側に所定以上のガス漏れがあると供給再開しない。

感震器内蔵のマイコンメーターSなどがあるので出番は少なくなっている。

 

ガス放出防止器

自身や風水害、雪害などで容器の転倒や供給管・配管の破損によるガス放出を防止するためのもの。

張力式(ボンベの転倒)と過流式(管の破損)がある。

張力式は連結した鎖が所定以上の力(60N~120N)で引っ張られた時に遮断する機構。

過流式は所定流量以上のガスが流れた時に遮断する機構。

 

ガス放出防止型高圧ホース

所定以上の引っ張り力が加わると遮断する防止機能のあるホース。

張力式と過流式(ヒューズガス栓のヒューズ機構と同様)がある。

これは張力式ホース+遮断機の図です。

 

流出検知式切替型漏洩検知装置

30日以下で設定された日数で連続して微少流量を検知した時に、

警報表示する切替型漏洩検知装置専用マイコンメーター。

※マイコンメーターSは使用していない時の漏洩を検知して警告を表示する。

全てのLPガスメーターに地震時に自動的にガスを遮断する機能があるわけではない。

 

試験前にチェック

  • 家庭向けの警報器は?
  • 施設向けの警報器は?
  • ガス漏れ警報器の設置ルールは?
  • CO濃度警報器の設置ルールは?
  • 警報器と遮断器の関係性は?
  • 自然災害で二次被害を出さないために組み込まれている安全機構は?

合格の近道は「慣れ」です。

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必ず過去問を解いて、自分が間違えやすい部分を見つけて慣れておいて下さい。

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