販売主任者には第一種と第二種があります。
第一種はLPガス以外の高圧ガス(圧縮水素、圧縮天然ガス、液化酸素、液化アンモニア、液化塩素、特殊高圧ガス)。
第二種販売はLPガスなどの販売に携わることができる資格です。
LPガス会社にとっては必須資格であるため、新卒で入社した方や異業種から中途入社した方が受けることになる資格です。
高圧ガス第二種販売主任者資格を取るとできることは?
工業用、家庭用共にLPガスの販売および販売のための保安業務ができるようになります。
また、業務主任者は二種販の資格を持っていないとダメなので、会社に入ってえらくなろうと思ったり、自分で会社を始めようと思うならこの資格が必要になります。
高圧ガス第二種販売主任者資格試験日はいつ?
令和4年は11月13日(日)が試験日です。(令和5年は発表されたら記載します。11/12(日)あたりになるかと)
試験の申込期間は?
電子申請の方が受け付け期間が長いです。
- 書面申請:令和4年8月23日(月)午前10時~9月6日(水)午後5時まで
- 電子申請:令和4年8月23日(月)午前10時~9月8日(水)午後5時まで
受験手数料の納付期限は?
法人申込の方が期間が長いです。
- 個人申込:9月13日(月)まで
- 法人申込:9月17日(金)まで
申込が受理されて、納付期限内に納付すると、10/18(月)から受験票が普通郵便で発送されます。
試験の結果が発表されるのはいつ?
結果が発表されるのは令和5年1月初旬です。
試験日程(高圧ガス保安協会)
https://www.khk.or.jp/qualification/qualification_application/
注意ポイント
新型コロナウイルス対策で、受験票の裏側に当日の体温を記入する欄ができています。
試験会場ではマスク必須なので、気を付けてくださいね。
科目免除が受けられる講習制度って何?
高圧ガス保安協会の講習を受けて、講習の後日にある検定試験に合格すると、11月の本試験で「保安管理技術」が免除され、国家試験では法令のみの受験となります。
オンライン開催なので、安心して受講できそうですね。
試験の科目免除には証書を送付する手続きがいるのでお気を付けください。
- 申込時期:令和5年4月6日(木)~4月26日(水)
- 講習期間:令和5年5月29日(月)~6月19日(月)
- 講義時間:21時間
- 検定日:令和5年7月7日(金)
申し込みは下記URLからできます。
https://www.khk.or.jp/qualification/course_information/
講習の受講料はいくら?
一般申し込みで17,200円、インターネット申し込みで16,700円です。テキスト代が合計約2,520円です。(令和3年10月から講習料が3,000円値上げされました)
テキストは一般販売しておらず、高圧ガス保安協会へe-mailまたはFAXでの注文または、各施設での直販となります(令和なんですけどね…)
テキストの購入案内は
https://www.khk.or.jp/public_information/public_introduction/purchase.html
テキストの内容は講習・試験対策は
https://www.khk.or.jp/public_information/public_introduction/publications/text.html
からご確認ください。
※通販で頼むと代引き&送料もかかるので注意してくださいね。
参考:令和3年度製造・販売試験用(電子申請)受験案内書(PDFが開きます。)
高圧ガス第二種販売主任者資格の試験内容
9:30~10:30が法令、11:10~12:40までが保安管理技術の試験です。
それぞれ20問ずつ択一式の正誤の組み合わせを選んで法令、保安管理技術両方とも6割以上の正解で合格となります。
法令が60分、保安管理技術が90分と試験時間にも差があるように、保安管理技術の方が難しいです。
試験当日の15:00より、高圧ガス保安協会の特設サイトで解答が発表されるので自己採点ができます。
高圧ガス第二種販売主任者資格の合格率は?
2021年「全体の」合格率は53.7%
「全体の」と書いたのは、第二種販売の試験には類似資格を持っている有資格者には、一部・または全部免除という制度があるからです。
試験科目が一部・全部免除されている方の合格率は79.6%と非常に高い合格率です。
そう、免除がない全科目受験の方が合格率を下げているのです。
下の表を見て下さい。
2021年の第二種販売試験の合格率一覧
受験者数 | 合格者数 | 合格率(%) | |
全科目受験 | 4,643 | 1,617 | 34.8% |
高圧法免除 | 46 | 17 | 37.0% |
液石法免除 | 443 | 195 | 44.0% |
高圧法・液石法免除 | 6 | 5 | 83.3% |
保安管理技術免除 | 2,227 | 1,887 | 84.7% |
高圧法及び保安管理技術免除 | 153 | 140 | 91.5% |
液石法及び保安管理技術免除 | 322 | 269 | 83.5% |
全科目免除 | 167 | 167 | 100% |
全体 | 8,007 | 4,297 | 53.7% |
出典:高圧ガス保安協会 国家試験の合格率の公表を参考に作成 http://shiken.khk.or.jp/shiken.html
法令(高圧法、液石法)、保安管理技術ともに受験する方の合格率は34.8%です。
年々「落とす試験」になってきており、引っ掛け問題が増えてきたことが原因でしょう。
2019年度の合格率や、2020年の合格率は下記記事で紹介してます。
合格率は56.2%→54.7%→53.7%と、少しずつ下がってます。難しくなってるのかもしれませんね。
第二種販売試験に落ちるとどうなる?
「クビ」ということはありませんが、査定には響きます。
私の勤めていたLPガス会社では落ちたスタッフは出世が遅い傾向がありました。
LPガス会社の上司、先輩は、ほぼ有資格者です。
そのため、「資格は持っていて当たり前」という考え方があります。
第二種販売の試験は年に一度しかありません。
落ちていた場合は次の試験までに肩身の狭い思いをすることになると思います。
たまに開き直っている人もいますが、私は肩身の狭い思いは嫌でした。
ただ、全く知識がなかったとしても勉強期間を最低1カ月、余裕をもって2ヶ月取れれば大丈夫です。
具体的な勉強方法を見ていきましょう。
高圧ガス第二種販売主任者資格試験の勉強方法
問題の傾向としては、
「知らなくても解ける問題」と「知らないと解けない問題」に分かれます。
法令は「なんとなくこれは合ってるでしょ」「いやいやこれは違うやろ」で選択肢を絞れることもあるため、知らなくても解ける問題がそれなりにあります。
ただ・・・
保安管理技術は覚えておかないと正誤の判断がつきません。
「知らないと解けない問題」ばかりです。
事前に保安管理研修を受けていたり実務に携わっている方であれば、何についての問題なのかのイメージができますが、全く知識がない場合は絞り込むことすらできません。
合格できる勉強の流れ
私が勉強し始めたのは9月の頭からですが、法令を勉強し始めたのは試験の2週間前である10月末でした。
つまり、保安管理技術を中心に進めて、保安管理技術の点数がコンスタントに合格点を取れるようになったら、法令を進めるといった手順をおすすめします。
具体的には
ポイント
サイトで勉強する
↓
過去問をやる
↓
サイトを見ながら自分の間違えたところを復習する
という手順であれば、
十分合格ラインを狙えます。
過去問は絶対にやるべき!
先輩にもらったり、同僚に貸してもらうなど、入手方法はあると思います。
古くても良いので、必ず解いてご自身が間違いやすい部分を見つけて下さい。
もし、最新版がいいという方は、下のリンクから最新版の過去問をアマゾンまたは楽天ブックスでチェックできます。
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過去問を持った後は、サイトで勉強しましょう。
まずは保安管理技術からです。
保安管理技術の勉強をする
法令の勉強をする
実務に活きるコラムを読んで息抜きする
営業や保安、保全、事務など様々な部署があります。
他の部署が何をしているのかであったり、LPガス会社の営業や事務に関わる記事を更新しているページも併せて読んでみてください。