新電力販売のメリットは分かり、お客さんへ案内する知識を得て、社内的なシステムを整えたならば、ようやく対外的なアピールの段階に入ります。
具体的な手法についてどうすればいいのかが分からない場合は、動けなくなりますよね。
今回は具体的なアイデアを7つご紹介します。
すでにやっている場合もあるかもしれませんし、社内の状況によっては同様の環境で実施できない可能性もありますが、できるだけ平易なアイデアにしています。
あなたの会社の状況に合わせて試してみて下さい。
アイデア案
- チラシを作ってアピール力を高める
- 開栓時の電話で案内する
- 対面で案内する
- パートナー企業の力を借りる
- メールで案内する
- ショートメールで案内する
- ホームページに特設ページをつくる
記事のもくじ
チラシを作ってアピール力を高める
チラシを作る場合は、最低2タイプのチラシを作りましょう。
2タイプとは、間接的に使えるタイプと直接的に使えるタイプのことです。
間接的に使えるタイプ
ポスティングなどで直接説明ができない場合に渡すタイプのチラシ。
お客さんへのメリットや申し込み方法などが網羅されていて、QRコードや書面で申し込みが可能になるはがきがあるなど単体で申し込みができる内容になっているのが望ましいです。
もっともはがきを付ける場合はA3サイズになるのと、電力小売事業者とは形式が異なるので一旦自社で受け取って、再度決められたフォームへ代筆するという作業が発生します。
直接的に使えるタイプ
対面で案内できる時に利用する営業ツールタイプのチラシ。
パッと見てメリットが分かるようなグラフや表を使い、キャンペーン情報を限定的にすることでクロージング力を高めたチラシ。
永年やっているキャンペーン内容を「〇月まで!」と書いてお得感を出してる人とかもいましたね。
たぶん12か月分持っているはず。
ラミネート加工して耐久性を高めて、各担当者が使いやすいようにメニューっぽい感じにしていました。
開栓時の電話で案内する
入居者とのはじめての接点が開栓受付であることが多いかと思います。
この開栓の受付の際に、「当社もでんきやってるんですけど、もう申し込んでます?」と伺ってみましょう。
もちろん、入居者がすでに自社よりも安い他社に申し込んでいる場合は無理をする必要はありません。
声掛けをすることでお客さんの中には「この会社はでんきもやってるんだ」という認知してもらえます。
この認知がなければ興味に変わることはありません。
認知がなければよほど興味がない限りはホームページやチラシなどを見たとしても、自分には関係のない情報として処理されてしまいますが、認知があれば「この前言ってたな。本当に得になるのか確かめてみよう」となる可能性が生まれます。
細かいことかもしれませんが、0と1の差は限りなく大きいです。
対面で案内する
開栓時、修理時、リフォーム時などお客さんと接する機会にどの電気会社と契約しているのかを伺って、お客さんの得になるのであれば案内しましょう。
お客さんの得になることを提案していれば、もし契約につながらなかったとしても「自分のことを考えてくれる担当者」という認識をもってもらえる可能性が上がります。
信頼感が高まってくれば、何らかのお困りごとの際に相談してくれる優先度が上がり、良い案件が手に入る機会も増えてきます。
パートナー企業の力を借りる
管理会社は入居者へ「ガスの開栓は〇〇へ、電気の開通は××へ、水の・・・」といった連絡先を書いた案内文を渡していることが多いです。
管理会社自体が新電力の事業者であったり代理店でなければ、この電気の時は××へという案内をガスも電気も〇〇へという内容に変えてもらいましょう。
お願いで難しいのであれば、1件あたりのインセンティブを支払う契約を交わして案内をしてもらえば件数を増やすことが可能です。
管理会社用のキャンペーンコードを設定して、このキャンペーンコードを記入すると抽選で■■をプレゼント!必ず■■をプレゼント!などで入居者へ案内してもらうように働きかけます。
管理会社へ払うインセンティブは、小売事業者から受け取れるインセンティブから入居者へ渡すプレゼントを差し引いた金額の全てを渡してしまっていいと思います。
入居者の使用料からもらえる手数料もあなたのものですし、何よりあなたの会社の電気を使っているお客さんのリストが手に入るのです。
このリストを使って、入居者とコミュニケーションをした方が遥かに大きな売上に繋がるでしょう。
もし、管理会社が案内する用のチラシや営業ツールを希望するのであれば、こちらで用意してしまいましょう。
メールで案内する
メールマガジンをしているならば、定期的に案内を送る。
自動返信メールのフッターを利用する
普段は署名として使用しているフッター部分に、サービス内容として〇〇でんきのキャンペーン中!と掲載する。
署名として入っている内容は、会社名、電話番号、担当者名、サイトURL、問い合わせ用のメールアドレスだけの最低限の内容だったりしませんか?
スタッフ全員がやり取りするメールの件数は1カ月1年単位で見れば膨大な数になります。
「フッターなんて見てないよ」と思うかもしれませんが、掲載していれば電話や対面でやり取りした際に、メールの最後の方にキャンペーン情報を載せているのでお時間がある時にでも見て下さいね。
と伝えておけば、相手に認知が生まれる可能性があります。
伝えなければ可能性はゼロです。
ショートメールで案内する
ショートメールを対象に案内することで直接的にアピールできます。
スマホに直接届いて開封率が高いため、認知度は上がります。
既存のキャンペーン内容の変更や、実施時期をお知らせするという名目で送信するのも一案です。
一斉送信するためには、設備を整えるために少なくない費用が必要なのででんき契約、獲得のためだけに導入するのは費用対効果が合わないのでオススメできませんが、それ以外の用途にも使えるのでガス会社ならば導入してみてもいいかもしれません。
すでに導入している企業であれば送信して反応をみるのがいいと思います。
ホームページに特設ページをつくる
チラシやメール、あるいはショートメールなどで案内する場合は、受け皿となるサイトが必要です。
代理店であれば小売事業者が各自のシミュレーションサイトなどを用意してくれているので、チラシなどでの案内の受け皿はシミュレーションサイトで良いかと思います。
ただ、ガス会社のホームページを訪れたお客さんのモチベーションがでんきに向いている可能性は少ないので、ワンクッションおくためのページを用意しておいた方がお客さんにとって親切です。
もちろん特設ページからシミュレーションサイトへ送って申し込みをしてもらうように導線を張りましょう。
まとめ
新電力の小売事業者ではなく、代理店であれば電気の契約はあくまで”おまけ”です。
ただ、電気の方がガスの供給先に比べて範囲が広く、転居した場合でもでんきでつながっていれる可能性があります。
何かの機会に思い出してもらえる存在であるようにお客さんとのつながりを大切にするのであれば、代理店であったとしても全力で契約を獲得する努力をするべきではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ボンベワンのとある一日
こちらは本編に関連しつつも内容には直接関係しないエピソードのようなものです。
新聞についている四コママンガ的なものと思っておいて下さい。
前のお話はこちら
ボンベワンの頑張りとスタッフやでんきニャンなど周りの助けもあって代理店の中でも有数の契約数になったボンベ株式会社。
そんなとある日にでんきニャンがやってきました。
さすがボンベワンさんですね。
低圧の獲得については、ほとんど当たり前になってきたので、次は高圧を提案していこうと思っています。
期待しています!
とは言っても、なんで高圧に力を入れるんですか?
先方の事務員さんからの対応も柔らかくなりましたし、ガスの売上にもつながるな、と思った次第でして・・・
これからも応援しています。
お手伝いできることがあれば、お気軽にお声がけ下さい。
電気でメリットを出すことで、本業の売上にもつながることに気づいたボンベワン。
ボンベワンの頑張りはこれからもつづいていく。
ということでボンベワンの新電力シリーズはこれで終わりです。
最初から読んでみたい方は、こちらから読み直してみて下さいね。